五段重箱 四季草花蒔絵 3,300,000円(税込)
五段重箱(7寸5分) 四季草花蒔絵 3,300,000円(税込)
五段重:W22.8 D22.8 H37.8cm(蓋2枚付)
平台:W29 D29 H3.5cm
高台:W29 D29 H10.5cm
日本の四季を彩る美しい草花を、蒔絵の様々な技法を駆使して、時間と手間をかけて仕上げた五段の重箱は、大きさ・存在感も見事で、そして蒔絵の美しさに見とれてしまいます。
桜は、柔らかく薄い花びらの重なり・遠近を、研ぎ出し蒔絵で表現し、細い線や点を上から描いてメリハリをつけています。
金と言っても、花と葉に使われている金は色味が違っています。
見る角度により色がついているように見える菊は、色研ぎ出し蒔絵の技法で描かれています。
また、重箱の草花蒔絵全体をつなぐように描かれている流水の部分は、金色の線の間に背景(重箱本体の塗面)の黒塗りが見えているのではなく、
金の細い線の間に銀を蒔いて塗り込みし、青貝も貼りこんで、そのあと研ぎ出す、という、手の込んだ蒔絵になっています。
通常の線描きと違い、あれっ?これはどんなふうに描いているの?と思わせる変わった質感です。
ボタンは、芳しい香りと花の優雅さ・見事さから、花の王と言われています。
重箱の蓋に描かれた大輪の、金の牡丹。上品ですがとても華やかで魅了されます。
金地の花びらに、細い線描きを何本も等間隔に描く。細かいけれども、すっとのびやかな線は、ボタンを活き活きと見せます。
葉は、研ぎ出し・金ぼかしで、花とは違った色味を表現し、細かな葉脈も美しく描いています。
動画を取りましたが、重箱が立派で、弊社の撮影スタジオでは背景が足りず、見苦しいをモザイク処理しました。ちょっと怪しい感じになってしまいました、すみません、、。
蒔絵は、描くと言っても、筆で書いて終わりではありません。
漆は硬化するのに時間がかかりので、仕上がりをイメージしながら段階的に部分的に描いていきます。
漆で描いて金を蒔き、硬化したら研ぐ。また次に手を掛けたら、漆が硬化するのを待って、研ぎ仕上げる、の繰り返しです。
この五段重には、平台と高台がひとつづつついています。
また、蓋は2枚ついていますので、重箱を二段や三段としてお使い頂くときに重宝です。
(写真の一番下に敷いてある黒い薄い板は、撮影用で、付属品ではありません)
五段重箱(7寸5分) 四季草花蒔絵 3,300,000円(税込)
五段重:W22.8 D22.8 H37.8cm(蓋2枚付)
平台:W29 D29 H3.5cm
高台:W29 D29 H10.5cm
ありがとうございます。完売しました。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役