漆盤・群鶴蒔絵
漆盤・群鶴蒔絵は、ガラスのない輪島塗のパネル額です。
中心の丸い漆盤は、輪島塗です。
背景は、軽い桐材のパネルでガラスも無いので、大変軽く、取り換えも楽々です。
掛けて飾る場所も、パネル自体が軽いので、頑丈なくぎやフックは不要。
簡単なもので掛けられます。
どうぞ気軽にどこにでも掛けて楽しんでください。
ガラスが無いので、輪島塗の艶や、蒔絵の美しさを直接見る事が出来、
手触りも感じて頂けるので、いっそうお楽しみいただけます。
また、手入れの際も、ガラスがないので、簡単!
柔らかい布で拭いて下さいね。
古来、大陸では鶴は「千年生きる」とされ、瑞鳥(ずいちょう)として尊ばれてきました。
瑞鳥は、御目出度い鳥・おめでたい事がおこる前触れに現れる鳥、御目出度いことを運んでくる鳥、の意です。
それは、仙人に由来し、日本では七福神の一人に数えられる福禄寿(ふくろくじゅ・福と禄:財と寿:長寿を授ける神)は、つねに鶴を従えています。
鶴の意匠は「万年生きる」といわれる亀と共に長寿の象徴として喜ばれています。
立ち姿・飛び交う姿ともに美しい、純白の羽毛を持つ鶴は、瑞祥の鳥として現在でも好んで用いられ続ける、吉祥模様です。
朱の色は、元気が出る色。
毎日良く目につく場所に飾って、あやかってください。
漆盤・群鶴蒔絵
漆盤:直径12.5cm 厚み1.3cm
背景:横26.9cm 縦24cm 厚み3cm
軽さ:362グラム
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役