松竹梅は、幸せを願う心をあらわす

松竹梅。

この三つの植物は、雨風や寒さに耐え抜く生命力の強さを持っています。

松は、常緑樹で古くから長寿のシンボルとされてきました。

竹は、常緑で成長も早いことから、生命力の盛んなしるしとして尊ばれてきました。

天に向かってまっすぐ伸びるその姿が、いかにも生命力の強さを連想させます。
ささと共に、魔除けの意味も有るとされ、神事にも多用されます。

梅は、早春の花で生命の息吹を感じさせます。古くから、知恵と悟りの花・神の叡智を呼ぶ花とされてきました。

松竹梅は、幸せを願う心をあらわすといえます。

松の隆々とした力強く太い幹に、生命力の強さと長寿を願う思いを込めた松竹梅蒔絵の屠蘇器。

存在感のある、美しい松が印象的な蒔絵です。

屠蘇器・松竹梅蒔絵は、胴張型です。

胴張型とは

胴張型とは、縁が外へ向けてふっくらと張り出している形です。
まっすぐな形に比べて雰囲気が柔らかく、上品な印象です。

屠蘇台の縁の曲面は、ぶ厚い縁材をカンナで削り出して作られています。まっすぐな形よりも縁材が沢山必要で、手間のかかる、贅沢なつくりです。

金縁も、蒔絵師の仕事です。

金縁は、蒔絵師が、ひと筆一筆丁寧に漆で線を描き、金を蒔き、研いで仕上げています。

簡単そうに見えますが、屠蘇台の縁のような長い線は、まっすぐに、そしてはみ出さないように描くのが、難しい所です。

機械ではなく、人の手で描いています。

定規などは使いません。職人技です。

格調が高く、より美しい、金縁の屠蘇器は、蒔絵師の技が活きています。

 

◎屠蘇器の木地について

輪島塗は天然木を用いて作られる漆器です。

屠蘇器の木地は、1か所の木地屋さん(一人の職人)だけでは、出来上がりません。

木地屋も一人ではありません

銚子の本体と盃は「挽物木地」。

銚子のそそぎ口は「朴木地」。

盃台と屠蘇台は、「指物木地」、という具合に、作るものの特徴に合わせた専門の木地屋さんがいます。

それぞれの職人技が合わさって、一つの屠蘇器が出来上がります。

 

 

屠蘇器は形が複雑で、成形が難しい

屠蘇器の木地は、形状が複雑なので、大変手間がかかります。

例えば「銚子」は、本体が上下二つに分けて作られ、そそぎ口、持ち手、持ち手を本体につなげる耳という部位、蓋、に分けて形造られます。

一番の留意点は、そそぎ口と本体上下二つを、しっかりくっつける事、です。
少しでも隙間があれば、お酒を入れた時に、漏れてしまい、将来的にひび割れの原因になってしまいます。

朱の盃にも、それぞれに松竹梅蒔絵。

屠蘇とは

屠蘇(とそ)とは、「邪気を屠絶し、人魂を蘇生させる」ということで、

一年中の邪気を祓い延命長寿を願うために飲む酒です

輪島塗の屠蘇器は、屠蘇を頂くために必要なものが揃ったセットです。

美しい蒔絵が、いっそう晴れやかな迎春の時を演出し、

新しい一年の門出を幸多かれと祈念します。

屠蘇器は、家族やお客様と屠蘇を頂くための道具が揃っています。

取扱いは簡単です。

大変美しく高価な輪島塗ですが、取り扱いに特別な方法は必要ありません。

洗う時は、普段お使いの普通にお台所用洗剤(中性洗剤)を使用し、柔らかいスポンジで洗ってください。

よく、「洗った後に、熱いお湯にくぐらせて」といわれるのは、水きれを良くするためです。この場合のお湯は、熱湯ではなく、茶碗を洗う時のお湯の温度で可。

必ずしなくてはいけないことではありませんので、そんなに気にしなくても可。

あとは、柔らかい布巾やタオルで拭いてください。

仕舞う時は、漆器同志が当たらないように、蓋との間や一段づつの間に布や紙などをあてておかれると、よいでしょう。

様々な色味の金を、様々な技法で描き分け、立体感のある蒔絵を描いています。

岩の部分の梨子地にも、ふんだんに金を使用しています。

緑の色を入れた竹は、いっそう華やかさをかもしだしています。

屠蘇器(胴張型)松竹梅蒔絵 1,188,000円(税込)

寸法:幅41 奥行27.1 高さ28.5 cm

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修理やメンテナンスをしながら代々受け継ぐ輪島塗

末永くご愛用頂きたい輪島塗は、高価です。

しかし、その製法から、キズや割れ・欠けなどの不慮の事態でも

輪島の産地で修理すれば、また末永くお使い頂けます。

使い傷や、天然漆だからこその色褪せ・やけなども、

目立つようになりましたら、何かの機会(冠婚葬祭などや法事、新築など)に、輪島へ塗り直しに出してください。(修理は内容に合わせて別途御見積致します、お気軽にご相談下さい)。

新品のように美しく蘇って、また何年も何年も、気持ちよく末永くご愛用いただけます。

輪島塗は、修理やメンテナンスを繰り返しながら、存分にお使い頂きたい、また末永くご愛用頂きたい漆器です。

 

お問い合わせはお気軽に、こちらからどうぞ

 

輪島塗の工程は、国指定重要無形文化財です

輪島塗は、約23工程・124以上の手数を経て作り出される、
堅牢さと優美さを兼ね備えた、約600年の歴史を持つ日本の誇る伝統工芸です。

また、輪島塗特有独自の布着せ本型地の工程は、国指定重要無形文化財に認定されています。

600年の歴史は、脈々と今日に受け継がれ、数多くの職人達の腕に宿っています。

輪島塗の職人技

輪島塗の職人技

「輪島塗を支える職人の技と心意気」はこちら
輪島塗は、多くの工程ごとに専門の職人が腕を振るい作り上げられています。
輪島漆器大雅堂の輪島塗製作は、沢山の職人とその心意気に支えられています。

家紋入れ 承ります

金縁・家紋蒔絵・名入れ 承ります

金縁・家紋蒔絵・名入れ 承ります

漆器みがき布、あります。

柔らかく拭きやすい、洗って何度でもお使い頂ける漆器専用布です。
大切な輪島塗のお手入れに、毎日のお掃除に、大変重宝です。