屠蘇器 錦松沈金 473,000円(税込)

輪島塗屠蘇器 錦松沈金

輪島塗屠蘇器 錦松沈金

良いことが度重なる

お正月に家族やお客様と、屠蘇を頂くときに必要な道具が揃った「屠蘇器」。

輪島塗屠蘇器・錦松沈金は、おめでたい扇に見立てた金色の、長寿の象徴「松」を

輪島ならではの加飾の技・沈金(ちんきん)にて、重なるように幾枚も彫り上げた、お正月にふさわしい屠蘇器です。

松は、常緑樹で古くから長寿のシンボルとされてきました。
それは、この松が、雨風や寒さに耐え抜く生命力の強さを持っているからです。

松が重なることによって、「良いことが度重なる」の意をあらわす吉祥模様です。

沈金(ちんきん)とは

沈金とは、輪島ならではの加飾の技で、のみで漆の塗面を彫り込み、金銀の箔や粉を埋める技法です。

手で表面を触ってみると、金色の部分が細い溝になって、彫り込まれていることがわかります。

反対に蒔絵は、筆で漆絵を描き、金を蒔きますので、表面は盛り上がっています。

この沈金は、漆の塗厚が十分でなければ深彫りできず生かされません。

漆の肌に刃先で彫り込んだ繊細な線画で、自在な加飾ができる沈金は、しっかりした下地にささえられた厚みのある上塗りの、輪島ならではの技法です。

沈金は、完成した輪島塗に彫りを入れる一発勝負の技

沈金は、美しく塗上がり、鏡面のように艶を上げた、仕上がった輪島塗の塗面にノミで彫っていきますので、職人の経験と勘に頼る、失敗の許されない、いわば一発勝負の仕事です。

松葉の交差する部分は難しく、彫る塗面も割れたり剥がれたりしては、職人の技術はいかされません。

塗り師がきちんとした仕事をして初めて、沈金師の技を活かすことができます。

このような技を究めた沢山の職人の仕事のリレーで、輪島塗は仕上がっていきます。

屠蘇とは

屠蘇(とそ)とは、「邪気を屠絶し、人魂を蘇生させる」ということで、

一年中の邪気を祓い延命長寿を願うために飲む酒です

輪島塗の屠蘇器は、屠蘇を頂くために必要なものが揃ったセットです。

美しい蒔絵が、いっそう晴れやかな迎春の時を演出し、

新しい一年の門出を幸多かれと祈念します。

台の足は、外側に反った、手の込んだ形状です。

盃台の足は、御目出度い松の形にくりぬいて仕上げています。

修理やメンテナンスをしながら、代々受け継ぐ輪島塗

末永くご愛用頂きたい輪島塗は、高価です。

しかし、その製法から、キズや割れ・欠けなどの不慮の事態でも

輪島の産地で修理すれば、また末永くお使い頂けます。

使い傷や、天然漆だからこその色褪せ・やけなども、

目立つようになりましたら、何かの機会(冠婚葬祭などや法事、新築など)に、輪島へ塗り直しに出してください。

(修理は内容に合わせて別途御見積致します、お気軽にご相談下さい)。

新品のように美しく蘇って、また何年も何年も、気持ちよく末永くご愛用いただけます。

輪島塗は、修理やメンテナンスを繰り返しながら、存分にお使い頂きたい、また末永くご愛用頂きたい漆器です。

取扱いは簡単です。

大変美しく高価な輪島塗ですが、取り扱いに特別な方法は必要ありません。

洗う時は、普段お使いの普通にお台所用洗剤(中性洗剤)を使用し、柔らかいスポンジで洗ってください。

よく、「洗った後に、熱いお湯にくぐらせて」といわれるのは、水きれを良くするためです。この場合のお湯は、熱湯ではなく、茶碗を洗う時のお湯の温度で可。必ずしなくてはいけないことではありませんので、そんなに気にしなくても可。

あとは、柔らかい布巾やタオルで拭いてください。

仕舞う時は、漆器同志が当たらないように、蓋との間や一段づつの間に布や紙などをあてておかれると、よいでしょう。

美しい塗面は、鏡面のように廻りが映りこみます。

使う時に指紋が付く、とご心配を聞きますが、心配無用です。

美しく艶上げを施していますので、柔らかい布で拭いて頂ければ、きれいに取れ、いつでも美しいままご使用いただけます。

輪島塗屠蘇器 錦松沈金

輪島塗屠蘇器 錦松沈金

屠蘇器 錦松沈金 473,000円(税込)

寸法:幅44 奥行27.4 高さ14 cm 桐箱入り

沈金の作は、東 恒博 。略歴はこちらでご紹介しています。

ショッピングサイトはこちら

揃いの沈金の三段重箱もございます。

お問い合わせはお気軽に、こちらからどうぞ

輪島塗の工程は、国指定重要無形文化財です

輪島塗は、約23工程・124以上の手数を経て作り出される、
堅牢さと優美さを兼ね備えた、約600年の歴史を持つ日本の誇る伝統工芸です。

また、輪島塗特有独自の布着せ本型地の工程は、国指定重要無形文化財に認定されています。

600年の歴史は、脈々と今日に受け継がれ、数多くの職人達の腕に宿っています。

輪島塗の職人技

輪島塗の職人技

「輪島塗を支える職人の技と心意気」はこちら
輪島塗は、多くの工程ごとに専門の職人が腕を振るい作り上げられています。
輪島漆器大雅堂の輪島塗製作は、沢山の職人とその心意気に支えられています。

家紋入れ 承ります

金縁・家紋蒔絵・名入れ 承ります

金縁・家紋蒔絵・名入れ 承ります

漆器みがき布、あります。

柔らかく拭きやすい、洗って何度でもお使い頂ける漆器専用布です。
大切な輪島塗のお手入れに、毎日のお掃除に、大変重宝です。