輪島塗座卓
輪島塗座卓

この座卓の天板に、のびやかに描かれた花菖蒲蒔絵は、茶道具に作品が多い鈴谷鉄五郎の大物家具の作品です。

棗(なつめ)の蒔絵のように、大変緻密で丁寧な細かい仕事が随所にみられる、鉄五郎らしい力作です。

色や形がメリハリがきいていて、持ち味のきりっとした凛々しい蒔絵が、大変素晴らしい座敷机です。

この座卓の花菖蒲のはなびらは、一枚一枚が色を数色使い、ぼかし込んであります。
研ぎ出しの技法を駆使して描いているので、見る角度によって表情が変わり大変美しい蒔絵です。

輪島塗座卓
鉄五郎の仕事の、大変上品で繊細な感じのする仕上がりは、他に類がなく、輪島の蒔絵の第一人者であろうと思われます。

蒔絵一筋のその姿勢は、名人と呼ばれる今日でもさらに試行錯誤を重ねる探求心を持ち続け、作品にまっすぐ現れています。

菖蒲(しょうぶ)は、勝負(しょうぶ)に通じ、厄よけ・魔除けの意味を持つ運気上昇の吉祥模様です。
輪島塗座卓

菖蒲(しょうぶ)
端午の節句は別名「菖蒲の節句」ともいわれ、菖蒲との関わりが大変に深い。かつて5月5日には家の軒には菖蒲を刺し菖蒲かずらと呼ぶ兜をつくり、菖蒲酒を飲み、子供達は菖蒲打ちをして遊び、夜には菖蒲湯につかり、枕の下に菖蒲を敷いて寝るといった、まさしく菖蒲三昧の日を送った。

端午の節句が比類のないほどの忌み日で「尚武」や「勝負」にも通じる菖蒲は、鋭い剣を思わせる葉の形と強い芳香が、邪気を祓うのに威力を発揮するものといわれているからだ。

菖蒲が邪気を祓うとされる理由に、こんな言い伝えがある。

昔、中国の平舒王が家臣の不忠義を責めて殺した。家臣の魂は毒蛇になり災いをもたらした。そこで王は毒蛇に見立てた菖蒲を割いて酒に入れて飲み、邪魔の術を会得、毒蛇を退治した。

菖蒲は、薬草としても知られていて、古くは腹痛や虫下しに、また打ち身の治療にも使われてきた。
菖蒲湯に入れば、夏ばてしない、虫に刺されない、火災にあわない、などと言い慣わされてきた。

吉祥の願いをこめた、花菖蒲蒔絵の座卓は、最高級の座卓です。

輪島塗 座卓 花菖蒲蒔絵 寸法 W1510 D900 H335 mm 定価150万円

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