最高級の酒器

扁壷(へんこ)は、「かたよったつぼ」、「へんぺいなつぼ」という意味です。
簡単に言うと、壷を両側からぎゅっと押さえてぺたんこにした形、です。
古来、大陸では好んで作られたデザインで、
このような形の陶器や磁器の名作も残されています。

輪島塗を、和室、洋室を問わず飾って欲しい、と思い作りました。

もちろん、飾るだけではありません。
実際に酒や水などの液体を入れて、ご使用いただける作りになっています。

ご自分のお好きなお酒を入れて、お店に預けるという楽しみ方もいいですね。

形も自慢ですが、この扁壷の見どころは、豪華な「蒔絵」です。

最高級の酒器

酒器・扁壷(へんこ)は、大雅堂オリジナルの酒器、もちろん実用品です。

この酒器・扁壺について、まずは壺の形からご説明いたします。

扁壷(へんこ)の特殊な形は、もちろん天然木でできています。

輪島では、製作の工程は分業制になっていて、それぞれの分野・手順の専門職人の手によって
工程ごとに仕上げられています。
輪島塗のもとになる「木地」の製作も、器物の形状・特色により、それぞれ
「椀木地」「朴木地」「曲物木地」「指物木地」と、専門職により製作されています。

この扁壺は、複雑な形のために、また、実用に耐える塗を施すために、形状にあった専門職により、部分的に別々に製作するという、凝ったつくりになっています。

最高級の酒器

豪華で美しい蒔絵の題材は、「西王母(せいおうぼ)」です。

西王母は、不老不死の力を与える美しき最高仙女。

西王母の桃園の、たわわに実る仙桃は、三千年に一度実を結び、これを食せば寿命が延びるという説話に基づいた、長寿を表す吉祥文様です。

この桃を食べたことで有名なのは、孫悟空。

最高級の酒器

桃園の管理を任されていた孫悟空は、仕事を怠けたばかりか、この不老不死の仙桃を食べつくしてしまったとか。

その後は、捕えられ、お釈迦様のお仕置きを受けて閉じ込められ、数百年ののちに、三蔵法師様に出会うことになります。

最高級の酒器

表面の蒔絵の背景は、天界。

蒔絵の題材として多用される、山水や蓬莱の図のように、見たこともない美しく穏やかな、不老不死の理想郷のイメージを表現しています。

蒔絵の技法は、金をふんだんに贅沢に使用し、ぐっと盛り上げた高蒔絵・金を蒔き漆を塗りこんで研ぎ出し磨き上げる梨子地(なしじ)・金地など、高度な蒔絵の技術を駆使して、仕上げられています。

また、西王母など人物の表情も、優しく美しく表現され、うっとりする出来栄え。

蒔絵だけで、一年余の時間を費やしています。

最高級の酒器

側面の模様は、牡丹唐草蒔絵。

牡丹は、花の美しさ・華やかさと香りのよさから、百花の王と言われ、富貴を象徴する花。
かの楊貴妃をはじめ、美人のたとえとしても用いられます。

一方唐草は、連綿と続くことを意味する、吉祥模様。

牡丹と唐草の模様は、「富貴繁栄が末永く続く」の意を表す「富貴万代」と称される、美しい吉祥模様です。

最高級の酒器

最高級の酒器

この酒器は、飾るだけではありません。

中に液体(お酒や水)を入れて使用する酒器ですから、一番こだわったのは、中の塗りです。
お酒が漏れたり、しみ出したりしては、役に立ちません。

蓋も、きゅっと締まるように作ってあります。
調節の具合が大変難しかった所でもあります。

もちろん水洗いOKです。

この酒器・扁壺で、お酒を楽しみながら、模様や形に盛り込まれた様々な物語をお楽しみください。
会話もはずみそうです。

蓋にも、不老不死の仙桃が蒔絵してあります。

この扁壺に入れるお酒や水は、不老不死の妙薬の味がする、かもしれませんね。

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そこにあるだけで、存在感のある酒器・扁壷(へんこ)は、和室にも洋間にも似合う調度品としても素晴らしいものです。

欧風のアンティーク家具にも引けを取らない、美しく優雅な酒器・扁壷。

至福の時をお楽しみください。

酒器・扁壷 西王母蒔絵 9,072,000円(税込)

幅15 高さ22.5 奥行き6.8cm

 

輪島塗は、約600年の歴史を持つ、JAPANとも呼ばれる漆器の最高峰です。
輪島塗のその工程は、23工程・124以上の手数を経て作り出され、堅牢さと優美さを兼ね備えた日本の誇る伝統工芸です。
600年の歴史は、脈々と今日に受け継がれ、数多くの職人達の腕に宿っています。
世界に誇る、輪島の技術と知識は、輪島塗の艶・手触り・口当たりの良さに現れ、人々を魅了し続けています。

昔の職人技に負けない、後世に残る仕事がしたい。大雅堂。

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