輪島塗椀⑭ 日月型・撫子蒔絵 1客94,600円(税込)
凝った形状・日月型の糸輪
蓋の糸輪が、日月型になっている、凝った意匠の輪島塗椀。
日月型は、丸い太陽(日)と三日月型(月)が組み合わさった形です。
太陽と月が順にめぐる、泰平の願いが込められています。
椀の素材はもちろん天然木です。
木をこんな形に成型しているということも、驚きの職人技のひとつです。
輪島塗に使うための木地は、塗りを重ね、時間をかけて仕上げられる工程に見合った上質なものが使われます。
この木地を、職人が手で挽き椀に仕上げますので、このような凝った意匠の椀を、数をそろえるのはまた熟練の技です。
撫子(なでしこ)蒔絵
秋の七草の一つ、撫子(なでしこ)の名の由来は「なでたいほどかわいらしい」という意味から。
日本の女性を「大和撫子(やまとなでしこ)」と呼ぶのは、撫子のように清楚・可憐であるということだそうです。
派手ではないが、上品で繊細な秋草を蒔絵した椀は、蓋の金地の日月が印象的な椀です。
輪島塗椀⑭ 日月型・撫子蒔絵 1客94,600円(税込)
寸法:直径11cm 高さ8cm
「輪島塗を支える職人の技と心意気」はこちら
輪島塗は、多くの工程ごとに専門の職人が腕を振るい作り上げられています。
輪島漆器大雅堂の輪島塗製作は、沢山の職人とその心意気に支えられています。
漆器みがき布、あります。
柔らかく拭きやすい、洗って何度でもお使い頂ける漆器専用布です。
大切な輪島塗のお手入れに、毎日のお掃除に、大変重宝です。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役