重箱(長角型) たまり朱

 この重箱は、一段で使うときにも美しい形を探し求めてたどり着いた、変わり重箱です。


この頃は重箱も、お正月一度きりだけ使うより、ちょっとしたお祝いやパーティー、もっと言えば、普段の食事やお弁当用にも、何にでも使えるものを、という選び方があり、ご要望にお応えして開発いたしました。
その方が、お客様も重箱も塗師屋もうれしいですから。

たまり朱とは、上塗りをした職人さんの、「手」のわかる、おもしろい塗り方です。

「手」とは、塗り進め方がわかる、ということ。塗る作業で、刷毛が動いた軌跡(あと)が見える。
つまり、輪島塗では珍しい、「刷毛目(はけめ)」が残っている、ということです。

普通、刷毛目(はけめ)というと、でこぼこの跡が残るものですが、この塗は表面にでこぼこがないのに、刷毛の跡が残っているのです。

「これはどうなっているのだろう」「ここはこうやって塗ってのかな」と、思ったり考えたりしながらお使い頂くのも楽しいことと思います。

 この重箱の形の特徴は、蓋をとったときの表情が豊かに見えるよう、重箱の縁に段をつけています

また、重箱は数段重ねて一つの模様をつけることが多いので、美しいけれど持ちにくい ことがありました。
この重箱は、ちょうど足をつけたような感じで、一段づつに空間を作っています
そのために、一段づつが大変持ちやすく、一段だけで使っても格好のいい形に作っています。

輪島塗の無地の重箱は、漆本来の美しさが引き立ち、和でも洋の空間でも存在感を発揮するでしょう。

おせち料理もパーティーのサンドイッチも、重ねても一段でも、毎日使っていただける重箱を目指しました。

新作 しろがねシリーズの重箱は、こちら
この重箱と同じ形を、銀色と黒できりりとしたモダンな印象にしあげた重箱です。
銀色に見える部分は、石目仕上げ。傷がつきにくく目立ちにくい技法です。

ある研究者によると、同じ物を同じように調理しても、良い器で食べれば美味しく感じるのはもちろんのこと、消化吸収ぐんとも良い。
良い器で食べている人の方が、より健康になる!ということです。
うれしいですね。

こんな、ちょっと変わった、一工夫した輪島塗を考えて考えて作るのが社長の楽しみです。社長をう~んとうならせる、無理難題の輪島塗の特注がきたら、社長は、待ってましたとばかりに小鼻をふくらませ喜びます。

漆器はいいですね。環境にも人にも優しい、そしてあたたかい。
漆(うるし)をもっと身近に感じて欲しい。輪島漆器大雅堂(株)の願いです。

【商品データ】
 長角二段重・たまり朱  252,000円(税込)
 
 素材 天然木 布着本堅地輪島塗