屠蘇器重箱揃い 黒・唐草沈黒 660,000円(税込)
屠蘇器重箱揃いのセットは、
楕円型の盆1枚・銚子1個・重箱1組・盃3枚が1組です。
黒塗りに、輪島ならではの加飾の技・沈金の技法で
唐草を彫り、沈金ではなく、沈黒に仕上げたモダンなセットです。
黒塗りに黒、目立たないように思われますが、上品で素敵です。
唐草は、つるが長く伸びることから、
「吉事が続く」に通じる吉祥模様です。
沈金は輪島ならではの加飾の技。
のみで漆の塗面を彫り込み、金銀の箔や粉を埋める技法です。
この沈金は、漆の塗厚が十分でなければ深彫りできず生かされません。
漆の肌に刃先で彫り込んだ繊細な線画で、自在な加飾ができる沈金は、
しっかりした下地にささえられた厚みのある上塗りの、
輪島ならではの技法です。
黒塗呂色仕上げで、大変美しい艶の屠蘇器重箱揃いですので、
なるべく周りが写りこまないように撮影したために
実際の艶や輝きがお伝えできないのが残念なのです。
楕円型の盆は、お好きなようにお使い下さい。
運び盆として、オードブル皿として、など
いかようにもお使いいただきたい盆です。
唐草は、つるが長く伸びることから、「吉事が続く」に通じる吉祥模様です。
漆の塗り面をのみで彫り、金のかわりに墨粉を固着させる技法です。
のみで彫った跡が、一層感じられます。
銚子は、大雅堂オリジナルの形。
フタのつまみが、細長く大変凝った形になっています。
魔法のランプのようです。
お屠蘇はお正月ですが、正月でなくても使っていただきたい。
輪島塗は保温性が高いので、冷酒用などに、ぴったりですね。
沈黒の模様は、ふたの手前にワンポイントでひとつついています。
盃は、朱塗りで同じ大きさ・形のものが、3枚セットです。
三段重箱は、黒塗りに唐草の沈黒を、
たすきをかけるように、斜めに配して施しました。
輪島塗の取り扱いは簡単です。
屠蘇器も重箱も、ぬるま湯で洗ってください。
油汚れは、台所用洗剤を使います。この時は柔らかいスポンジで。
つけおきも大丈夫。
輪島塗は、工程のところどころで水を使い研いでいます。
しっかり仕上がっているからこそ、水は平気なのです。
そのあと、長くしまっておくときは、さっと熱いお湯をくぐらせ水気をきって、
柔らかい布で良く拭いてください。
次のお正月まで使わない屠蘇器や重箱は、しっかり汚れを落として
、
ついでに磨きながら、艶や加飾を楽しんで、
そして、あまり乾燥しない場所(部屋の低い所)にしまってください。
重箱の内側は、鮮やかな朱塗りです。
ふたの裏も朱塗りです。
輪島塗 屠蘇器重箱揃い 1組 660,000円(税込)
<1組のセット内容>
楕円盆1枚:幅43 高35.7cm
銚子1個:直径12.5 高17.5cm
盃3枚:直径11 高3.8cm
三段重箱1組:14.5×14.5 高
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役