2.6寸平棗 金地・住吉蒔絵(内梨子地)

2.6寸平棗 金地・住吉蒔絵(内金縁梨子地)

総金地に手の込んだ細密な蒔絵が美しい最高級の棗です。

流れる水紋の細かい描写、切金を多数配するなど、見ごたえがあります。
題材は「住吉」。

住吉は大阪の住吉神社の事で、古来より霊地とみなされており、「源氏物語」「住吉物語」、絵巻物や屏風絵などに、好んで描かれてきた、四季を問わずめでたい時に使われる優雅な模様です。

 

2.6寸平棗 朱金に鶴蒔絵(内梨子地)

2.6寸平棗 朱金に鶴蒔絵(内金縁梨子地)

棗全体は、色研ぎ出し技法で製作した朱金地。朱色ですが、見る角度により金色に光って見えます。

鶴は、古来より「千年の時を生きる」とたとえられるお目出度い鳥。

その姿は美しく、古来より好んで描かれる吉祥模様です。

鶴が波間を悠々と飛ぶ様子の蒔絵。寄せては返す波は、幸福が連綿と続く意を表します。

鶴のくちばしは、青貝。

鶴の体は、卵殻を貼りこんである、大変手の込んだ細工の蒔絵です。

 

 

古墨・九貢図蒔絵の中次と香合

古墨・九貢図蒔絵の中次と香合

これは、蒔絵の技法で漆と炭粉を用いて、古い墨に似せて描いた特殊な蒔絵です。

ひびや、割れなどを故意に製作し、古墨で出来ているかのように作りました。

九貢図古墨蒔絵の題材は、中国の民の時代の、製墨の名人であった程大約氏の図版「程氏墨苑」より取材したものです。

蓋には、九つの宝物を運ぶ正装した象を描き、裏底面には「遠くに住む人々もみんながよろこび象が福を呼んでくる」の意味の言葉を書いています。

象は、力と聡明さの象徴であり、釈迦とも深い縁があります。

麻耶夫人は、胎内に白い象が入る夢を見て懐妊し、釈迦をお産みになったと言われています。

中は、美しい黒真塗です。

九は、陽数の最高数で最もおめでたい数とされています。

九貢図は大変縁起のいい、吉祥模様です。

古墨(こぼく)とは、習字に使う墨(すみ)で、古来より、色々な文様がかたどられていました。

沢山の図案が書物に残され、伝えられています。

 

裏底に文字を入れています。

蛮夷けつ(入力できませんでした)歓 象来致福

意味は、世界中が皆喜ぶ、象が来たりて福に至る です。