飾皿(はつり型)昇り鯉沈金 330,000円(税込)
鯉は、立身出世の出世魚
鯉のぼり、鯉の滝登り など、鯉は 立身出世の出世魚として知られる吉祥文様です。
大陸では龍門(りゅうもん)と呼ばれる急な滝を昇り、龍になるといわれ、出世魚としてとても尊重されていました。
また、美しい色や文様から、観賞魚としても親しみ深い魚です。
鯉が勢いよく跳び、力強く泳ぐ姿は、逆境や困難に立ち向かう強い心を象徴しています。
塗面を鋭利なノミで彫り、彫った線に漆を入れて、漆で金を固着させる技法が沈金ですが、鯉の頭部分や、ひれの部分は、金一色でなく黒を重ねて、立体感や透明感を表現しています。
沈金(ちんきん)とは
のみで漆の塗面を彫り込み、金銀の箔や粉を埋める技法です。
この沈金は、漆の塗厚が十分でなければ深彫りできず生かされません。
漆の肌に刃先で彫り込んだ繊細な線画で、自在な加飾ができる沈金は、しっかりした下地にささえられた厚みのある上塗りの、輪島ならではの加飾の技です。
沈金は、一発勝負!
沈金は、長い月日をかけ輪島塗として完成した器物の塗面に鋭利なのみをあて、彫りを入れる作業ですので、失敗するわけにはいきません。一発勝負の作業です。
培われた確かな技があればこそ、また各工程の職人への信頼があればこそ、思い切ったのみさばきが可能になります。
波しぶきは、こすりの技法で銀色にし、波頭には細く線を重ねて彫って、金を入れてあり、大変手の込んだ作業です。
飾皿の曲面に添って、まるで筆で描いたように強弱をつけた彫りを施す。
職人の圧巻の技をご堪能頂きたい逸品です。
生き生きとした鯉沈金の秘密
鯉のうろこは、いっそう立体的に見えるように、金と黒の二本の線をいれる、鯉の胴体は、腹・背・中と色を変える、波頭に金を使う、など、先生独自の工夫が凝らされていて、今にも泳ぎ出しそうな、素晴らしい鯉に仕上がっています。
飾皿の色は、裏側から縁が溜塗。中央は黒塗りです。
溜塗(ためぬり)とは
溜塗りとは、中塗りに朱漆を塗り、上塗りに朱合い漆という半透明の漆をぬる技法。
漆は時間が経つにつれて透明度が増してくる、という特性を生かし、
中塗りの朱が漆が薄くのるふちのほうから透けて、
落ち着いた中にも華やかさのある、雰囲気をかもします。
飾皿の縁の端の方が、透けて赤っぽく見えています。
裏面中央の黒塗の部分は平らですので、名入れも可能です。
お気軽にお問い合わせ下さい。
はつり型と呼ぶのは、裏面に「なた」で、はつった模様をいれているからです。
木地の状態ではつりを入れて塗っていますので、光があたると様々に反射して美しい手の込んだ趣向です。
飾皿は、出し入れが手軽で簡単
飾り皿は、床の間や書院、玄関や仏間、どこにでも気軽に飾って頂けます。
ご自分の一番安らげる場所に、飾ってください。
飾るのも収納にも手間がかかりませんので、
季節ごとの入れ替えや、行事にちなんだものなど、
手軽に模様替えをお楽しみ頂けますね。
お掃除の際にも、輪島塗は軽いので、移動が簡単に出来、掃除の邪魔になりません。
↑この写真の鯉沈金の飾皿と大きさ・形は同じです。
↑皿立は桐箱の中に入ります。(この写真の鯉沈金の飾皿と大きさ・形は同じです。)
桐箱の寸法:横32.8 縦32.8 厚み10.8cm
輪島塗 飾皿(はつり型) 昇り鯉沈金 330,000円(税込)
寸法:直径29.7 厚み4.2cm 桐箱入り・皿立付き
桐箱の寸法:横32.8 縦32.8 厚み10.8cm
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在庫状況・納期など、ご不明な点は何なりとお気軽にお問い合わせくださいませ。
フォーム送信後に自動返信メールが送られますのでご確認ください。
※写真の付属皿立は、輪島塗ではなく、天然木・ラッカー塗装(日本製)、組み立て式です。
※海外の方への贈り物の場合は、英語のガイドブックをお付けします。
輪島漆器商工業協同組合から出されたもので、輪島塗についてが詳しく説明されています。
お気軽にお申し付けください。
「輪島塗を支える職人の技と心意気」はこちら
輪島塗は、多くの工程ごとに専門の職人が腕を振るい作り上げられています。
輪島漆器大雅堂の輪島塗製作は、沢山の職人とその心意気に支えられています。
漆器みがき布、あります。
柔らかく拭きやすい、洗って何度でもお使い頂ける漆器専用布です。
大切な輪島塗のお手入れに、毎日のお掃除に、大変重宝です。
贈答品・記念品・御祝い・手土産などに、輪島塗の飾皿を。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役