


秋晴れのコスモスが満開の野原に、すーっっと爽やかな風が吹いたような、そんな風景。
生き生きと咲く色とりどりのコスモスの花は、
どれも表情豊かに表現され、薫るように美しい。
蒔絵と言えば、金の豪華なものをイメージされる方が多いかも知れません。
この衝立・コスモス蒔絵は、色漆が自由自在に使われ、
まるで絵画のような蒔絵です。
四季のうちほんのひと時の、秋のこの時期だけにお使いいただく、というのも贅沢な趣向、
もちろん一年中大好きなコスモスを愛でるのもまた良し。

輪島漆器大雅堂(株)の常設展示場は、輪島市街地よりすこし離れたのどかな風景の中に有ります。
展示場に来る途中の道には、秋になると、あちらこちらにコスモスがゆれています。
とてもとても、きれいです。

衝立は、玄関や広い空間の間仕切りなどに使われる家具です。
玄関に置かれるのは、玄関を開けた時に、
家の中が丸見えになってしまわないように、という奥ゆかしさからとか、
家の中に邪気が入るのを防ぐ・止める役目をする、と言われます。

衝立(ついたて)コスモス蒔絵 小田原延子作
広い草原に、かぜにそよぐ満開のコスモスの花、赤とんぼがすいーと舞っている。
そんなどこか懐かしい、のどかな情景を、カメラで写し取ったような・額縁で切り取ったような、
衝立(ついたて)です。
衝立に描かれたコスモスの花びらが、正面からだけでなく、風に押されてゆがんだりうらがえったり。
自然のままのかたちで描かれています。
蒔絵は、研ぎ出し蒔絵という技法で描かれています。
研ぎ出し蒔絵とは
通常の蒔絵は、筆に漆をつけて絵を描き、金を蒔きます。
研ぎ出し蒔絵の場合は、通常の蒔絵の後、絵を含む全体に漆を塗りこみ
丁寧に研ぎ出します。
研ぎ出し蒔絵は、大変高度な技術で、塗面(衝立の黒い部分)と蒔絵の段差がなくなります。
こうして、ひと手間かけることにより、奥行きのある蒔絵になります。

コスモスの花の朱、茎や葉のみどり、そしてとんぼの赤は、色漆で描かれ、色遣いは大変優雅で美しいものになっています。

コスモスの、淡くはかなげなピンク色は、漆では難しいですが、この衝立のコスモスは
朱の色をうまく使って濃淡や陰影を表現し、美しいコスモスを描き出しています。
花の一つひとつをよく見ると、細かく表情が描きこまれています。
本物の花より美しい、かもしれません。
また、本当に漆で描かれているのか、と、おもわず見とれてしまうかも知れません。
こんな光景は、都会ではなかなか見ることが出来ないかもしれません。
大変美しく、いきいきとしたコスモスの衝立(ついたて)は、
漆(うるし)の温かさと相まって、きっと見る人の心を和ませることでしょう。
このコスモス蒔絵の衝立の裏面は、黒塗りの無地です。
衝立の両面をそれぞれ楽しむことができるので、季節や行事に合わせて
気分に合わせて、お客様に合わせて、さまざまにお使いいただけます。
また、花を飾られる場合は、裏面をお使いになれば、
衝立と花と両方が活かされることでしょう。
作は女流蒔絵作家・小田原延子(おだわらのぶこ)。
金沢美術工芸大学で油絵を学んだ大学時代にモチーフや構図はすでに確立し、
以降は漆の技術にそれを置き換え、作品多数を生む。
(弊社展示場には、日展入選の特大漆額2点もございます)
絵画的なタッチで心象を表現するほか、漆芸界では異色の作風をも築き活躍する、
輪島女流蒔絵作家の第一人者。

衝立(ついたて)コスモス蒔絵 3,885,000円
W1200 D310 H1110 mm(裏面は黒無地)







