名刺入れ 錫布目 73,700円(税込)
金属のような重厚な質感の名刺入れ、これも輪島塗なんです。
金属?革?紙?布?手で触れるほどに不思議となじむ輪島塗
上品なつやで、真っ黒ではないニュアンスのある濃厚シルバー。
指先でさわっていると、とても不思議な感触。革?紙?布・・・?というほど。
指で触れるとつるつるとなめらかな感触があり、色味がマットな質感で高級感を引き出す。
格子のようなしわが指になじんで、ずっと握っていたくなります。
※ひとつひとつ布を貼って手作りしていますので、模様の出方は、個体によって異なります。
コンパクトサイズ、でも持ちたい枚数がしっかり入る
最近はリモートワークや在宅の影響で、名刺交換の機会もめっきり減りました。
セミナーや交流会も、オンラインで行う流れは止まりません。
でも、時折合う知人の紹介や、友人に「今は、何をやっているんですか?」と聞かれることがあるから、
名刺は携帯しておきたい。
そんな時、この錫布目の名刺入れはコンパクトながら、必要最低限はきちんと持ち歩けます。
この名刺入れには、一般的な普通の厚みの名刺で16~17枚程度入るので、ちょっとした集まりには十分な量。
昔は名刺入れも50枚、100枚なんて入れられるサイズ(厚み)がありましたが、
名刺交換ですらオンラインでできるアプリもありますから、持ち歩きにはこのくらいのサイズが助かります。
名刺入れは、人に見られるアイテム
私が社会人になりたての頃は、上司と一緒に外回りをして、
「お客様の名刺をいただいたら、テーブルの上に名刺入れをおいて、名刺はその上に置く」と背中を見て学びました。
そうなると、自分が持っている名刺入れは人の目に触れやすくなります。
また名刺交換をするときも、相手の手元を見て受け取るから、名刺入れも自然と目に入ります。
そんなとき、人とは少しちがう「ちょっとそこでは買えない名刺入れ」って素敵ですよね。
もし錫布目の名刺入れを見たら、「それ、どこに売ってるんですか?」と思わず聞きたくなるようなシックなアイテム。
名刺入れはいつも携帯するものだから、自慢できるものを持ちたいですね。
名刺入れは、代々受け継ぐアイテムに
ユニセックス使える、シンプルなカラーと形。年齢も問わずギフトにも最適です。
またシンプルなデザインで長く使えるから、お父様から息子へと、代々受け継ぐアイテムとしてもいいのではないでしょうか。
安価な名刺入れはどうしても使い捨て、デザインにも流行が出てしまいます。
でも、錫布目の名刺入れは定番としてずっと使い続けることもできます。
デザインも、蓋がしっかりと閉まりパタパタしないので、
ポケットやバッグに入れても名刺がバラバラになったり蓋が曲がることがありません。
技法・脱乾漆(だつかんしつ)
この脱乾漆は、鎌倉時代の仏像制作によく用いられた技法で大変軽く、薄く仕上がります。
はじめに、石膏などの型に漆をひたした布を貼りかさねていきます。
塗り重ねた生地がある程度の厚みになったら、2つに切り、中の型を抜き出します。
漆をつけながら、形を整えていき、上塗りをして形状を仕上げ、形ができあがったら、上塗りを施します。
脱乾漆は、形を自由に作ることが出来ますが、表面が入り組んでいたりでこぼこしていたりするので、
研ぐことが大変難しく、蒔絵も描きづらい。
でもその分、シンプルな漆の美しさが引き立つのです。
毎日持つからこそ、色柄にこだわる
ブランドやカラーなどの好みで選ぶと、長く使えないことがあります。
シンプルな革の黒い名刺入れ等であればそんなことはありませんが、でも丈夫さに欠けたり、
表面や角がボロボロになったりします。つまり年季が入ると、名刺入れがくたびれてしまいます。
「名刺入れ 錫布目」は光沢感が失われにくく、大変軽く、うすい仕上がり。
絶妙な表面の模様は、布着せに使う麻布を通常より目の粗いものに変え、布目を残しながら下地・中塗りし、
錫(すず)を蒔いて、器物の表面に布目を残し、また錫の艶を出すことに成功した技法です。
錫(すず)は銀よりさびにくい性質があり、しろがね錫布目は傷がつきにくいことから、毎日携帯する名刺入れに最適なのです。
輪島塗名刺入れ 錫布目 73,700円(税込)
寸法:たて10cm よこ6.5cm 厚み1.1cm
令和5年2月8日現在、仕上がり品1点、仕掛品1点(ご注文からお届けまで約1か月)、仕掛品3点(ご注文からお届けまで約3か月)の在庫がございます。
在庫状況や、その他お問い合わせはどうぞお気軽に、こちらからどうぞ
錫を使用したもう一つの名刺入れ「錫石目」はこちらでご紹介しています
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役