座卓・雲間に竹紅葉沈金は、沈金の技を活かしたすっきりとしたデザインが美しい座卓
座卓の両側には雲が広がり、
座卓中央がちょうど、雲の切れ間になっていて、
雲の間から下をのぞくと、黄金色に輝く竹・紅葉の
美しい風景が広がる、、、。
そんな、夢か幻のような情景を、
輪島ならではの加飾の技・沈金で表現した座卓です。
沈金とは
沈金とは、輪島ならではの加飾の技で、
のみで漆の塗面を彫り込み、金銀の箔や粉を埋める技法です。
この沈金は、漆の塗厚が十分でなければ深彫りできず生かされません。
漆の肌に刃先で彫り込んだ繊細な線画で、自在な加飾ができる沈金は、
しっかりした下地にささえられた厚みのある上塗りの、
輪島ならではの技法です。
楓は秋の草として、古くから文様として好んで用いられてきました。
楓や楓の葉のことを通常「紅葉(もみじ)」と呼びますが、
楓はカエデ科の落葉高木の総称です。
晩秋になると葉の色が黄や紅になり、その形や色の美しさから、
古来より好んで多用された文様です。
歌にも多く読まれる、日本の四季を彩る美しい紅葉は
誰からも愛される文様です。
竹は、常緑で成長も早いことから、
「生命力の盛んなしるし」として 古来より尊ばれてきました。
天に向かってまっすぐ伸びるその姿が、
いかにも生命力の強さを連想させます。
ささと共に、「魔除け」の意味も有るとされ、
神事にも多用されています。
竹や紅葉が雲間から、「全て見えずにちょっと見える」
そんな構図から、
私たちは、美しい竹林や野山を想像せずにはいられませんね。
座卓・雲間に竹紅葉沈金
寸法 幅150 奥行き90 高さ33cm
この座卓・雲間に竹紅葉沈金は、
1台1,100,000円(税込み)
大雅堂展示場へ、ぜひご来場ください。
大雅堂展示場は、輪島市街地より少し離れています。
立地条件から、観光のお客様にはあまりご縁がなく、
ご予約頂きました日時にのみ、鍵を開けてご覧頂いております。
当日の御予約も承ります。(担当者不在の際にはご容赦くださいませ。)
どうぞお気軽にご予約くださいませ。
心よりお待ち申し上げております。
電話 0768-22-0184
輪島塗の座卓の「足」について
大雅堂の座卓の足は、納品時に「足の取り付けをいかがいたしますか?」と伺います。
これは、足の付け方が2種類あるからです。
ひとつは、漆でしっかり固着させて、足が抜けないようにくっつけて納品する方法です。
漆付けすると、ちょっとやそっとでは取れないようになります。
もう一つは、グラグラしないように布をはさんで、仮止め状態で取り付ける方法です。
こうしておけば、部屋を広く使うことがあったときに、座卓の足を外して、かさばらず収納できます。
ご希望に合わせて、お選びいただいております。
輪島の家具の自慢は、見えない部分も輪島塗であることです。
座卓の裏側も、幕板の裏側も、そして床にふれる足の底面も、すべて輪島塗。
ですから、どこから見ても輪島塗。
畳や絨毯にも、指にも食器にもやさしいのです。
しかし、どんなに気をつけていても、
長い年月ご愛用いただくうち、使い傷はどうしてもついてしまいます。
使いなじんできただけに、修理して使い続けたいものです。
そんな時は、お気軽に修理のご相談を。
傷に応じて、御見積のうえ修理致します。
本堅地の輪島塗は、丈夫な下地に塗り重ねた輪島塗だからこそ、
痛みの度合いに応じて、工程をさかのぼって修理ができます。
塗り直してしまうほどになった場合は、
その際に思い切ってリフォームという方法もあります。
模様を変えたり、色を変えたり、いかようにもできます。
また新たな気持ちで、お使いいただけます。
お気軽にご相談くださいませ。
座卓の天板は合板です。
天板は「シナ材」の合板を使用しています。
「座卓の天板は、1枚板を使わないのですか?」と聞かれることがあります。
木は、加工してもやはり生きています。
1枚板を使用すると、乾燥や湿度の関係から、反りや割れが起こることがあります。
輪島塗の長い作業工程や、末永いご使用期間を考えて、
反りや割れ、ひずみに強いよう工夫した合板を使用しているのです。
どうぞ末永くご愛用くださいませ。
輪島の家具は、全工程完全手作り家具です。
職人の技が随所にきらりと光ります。
輪島塗は、約600年の歴史を持つ、JAPANとも呼ばれる漆器の最高峰です。
その工程は、23工程・124以上の手数を経て作り出され、
堅牢さと優美さを兼ね備えた日本の誇る伝統工芸です。
600年の歴史は、脈々と今日に受け継がれ、数多くの職人達の腕に宿っています。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役