座卓・竹に雀蒔絵は、良く使う両側を乾漆仕上げにした、傷を気にせずお使いいただきたい座卓

座卓・両側乾漆竹に雀蒔絵
座卓・両側乾漆竹に雀蒔絵

輪島塗の座卓は、傷がつくのが怖くて使えない、
高価な家具ですから、なおさらそう思ってしまいますね。

この座卓の特徴は、日常でもっとも良く使われる、
座卓面の両側を乾漆仕上げにしたことです

椀やコップ、お膳、お茶やお菓子などを置く場所ですので、
傷が付きにくく、目立ちにくい乾漆仕上げにして、
気軽にお使い頂ける座卓に致しました。

乾漆とは

乾漆(かんしつ)とは、漆を乾かして粉にし、満遍なく蒔いて漆をかけ、
研ぎ出す技法のことです。

塗面は、少しざらざらした感じに仕上がり、

輪島塗の鏡面のような呂色仕上げとはひと味違った、

落ち着いた漆の風合いを感じさせます。

座卓・両側乾漆竹に雀蒔絵

座卓中央には、黒呂色の艶やかさを残し、竹に雀蒔絵を施しました。

竹は、松竹梅にもあげられる、日本の代表的な吉祥文様の一つです。

竹は、常緑で成長も早いことから、生命力の盛んなしるしとして尊ばれてきました。

天に向かってまっすぐ伸びるその姿が、いかにも生命力の強さを連想させます。
ささと共に、魔除けの意味も有るとされ、神事にも多用されます。

座卓・両側乾漆竹に雀蒔絵

雀は、もっとも身近な鳥といわれ、昔話にも登場します。
竹林は雀のお宿なんですね。

また、家紋や文様にも多数用いられてきました。

親しみ深い愛らしい姿かたちや鳴き声は、
のどかな自然風景をも、思わせます。

膨雀(ふくらすずめ)は、福来雀とも表わされる吉祥模様。

ふっくらした雀の可愛い姿から、子供の衣装や玩具にもよく用いられます。

華やかな帯結びにも、その名がありますね。

座卓・両側乾漆竹に雀蒔絵

この座卓は、飾っておくだけでなく、ぜひお使いいただきたい座卓です。
美しい蒔絵部分は、磨く楽しみもあります。

機能性と優雅さを併せ持つ座卓です。

輪島塗の座卓の「足」について

大雅堂の座卓の足は、納品時に「足の取り付けをいかがいたしますか?」と伺います。
これは、足の付け方が2種類あるからです。

輪島塗 座卓

ひとつは、漆でしっかり固着させて、足が抜けないようにくっつけて納品する方法です。
漆付けすると、ちょっとやそっとでは取れないようになります。

もう一つは、グラグラしないように布をはさんで、仮止め状態で取り付ける方法です。
こうしておけば、部屋を広く使うことがあったときに、座卓の足を外して、かさばらず収納できます。

ご希望に合わせて、お選びいただいております。

輪島塗 座卓

輪島の家具の自慢は、見えない部分も輪島塗であることです。

座卓の裏側も、幕板の裏側も、そして床にふれる足の底面も、すべて輪島塗。
ですから、どこから見ても輪島塗。

畳や絨毯にも、指にも食器にもやさしいのです。

しかし、どんなに気をつけていても、
長い年月ご愛用いただくうち、使い傷はどうしてもついてしまいます。

使いなじんできただけに、修理して使い続けたいものです。

そんな時は、お気軽に修理のご相談を。

傷に応じて、御見積のうえ修理致します。

本堅地の輪島塗は、丈夫な下地に塗り重ねた輪島塗だからこそ、
痛みの度合いに応じて、工程をさかのぼって修理ができます。

塗り直してしまうほどになった場合は、
その際に思い切ってリフォームという方法もあります。

模様を変えたり、色を変えたり、いかようにもできます。
また新たな気持ちで、お使いいただけます。
お気軽にご相談くださいませ。

座卓・両側乾漆竹に雀蒔絵

座卓の天板は合板です。

天板は「シナ材」の合板を使用しています。

「座卓の天板は、1枚板を使わないのですか?」と聞かれることがあります。

木は、加工してもやはり生きています。
1枚板を使用すると、乾燥や湿度の関係から、反りや割れが起こることがあります。

輪島塗の長い作業工程や、末永いご使用期間を考えて、
反りや割れ、ひずみに強いよう工夫した合板を使用しているのです。

どうぞ末永くご愛用くださいませ。

輪島の家具は、全工程完全手作り家具です。

職人の技が随所にきらりと光ります。

輪島塗は、約600年の歴史を持つ、JAPANとも呼ばれる漆器の最高峰です。

その工程は、23工程・124以上の手数を経て作り出され、
堅牢さと優美さを兼ね備えた日本の誇る伝統工芸です。

600年の歴史は、脈々と今日に受け継がれ、数多くの職人達の腕に宿っています。

輪島塗座卓 両側乾漆・竹に雀蒔絵 150×90×H33cm  1,980,000円(税込)

蒔絵は、川原 秀 作。

作歴はこちらでご紹介しています。

座卓用ガラスをご希望のお客様には、
天板の形状に合わせてお誂えさせていただく事ができます。
ご注文時に、ご相談下さいませ(別途料金)

お問い合わせはお気軽に、こちらからどうぞ