

輪島塗の重箱といえば、頭に浮かぶイメージがあると思います。
どんな重箱が浮かびますか?
黒塗りで金蒔絵のついた重箱、朱塗りで大きな家紋入りの重箱、、、。
輪島塗の重箱と一口で言っても、実は形も色も色々あるんです。
輪島塗重箱「しろがね」は、形も色も、従来とはちょっと違った印象の、新しい重箱。
一段づつ使って欲しい、洋の場面でも使って欲しい。
そんな重箱です。

輪島塗重箱「しろがね」は、弊社社長の考案した、新しい形の重箱です。
通常、重箱は全体で(三段重とか四段重とか五段重とか)一つの模様を活かすために、
一段ごとにすきまがありません。
すきまがない、から、ちょっと持ちにくいと思われたことはありませんか?
お料理が満載だと、重さも加わり、また、重箱の足の高さの分だけ持ち上げないとはずれないので
持ちにくいことがあります。
この輪島塗り重箱「しろがね」は、一段ごとにすきまを、わざと設けています。
このすきまが、指のかかりを良くし、大変持ちやすくなっています。
デザイン的にも、目新しく、モダンです。
そして、一段ごとに使っても、すっきりと美しい「盛り器」のようにお使いいただけます。

重箱の内側の底面は、傷が目立ちにくい「石目(いしめ)仕上げ」です。
石目(いしめ)とは、輪島塗の技法の一つで、感じとしては庭園の「石畳のよう」な、仕上がりのことです。
漆の塗り面に、炭粉を蒔くと、表面張力が働き、所々に粉が集まります。
その小さな、偶然に生み出される集まりを活かして漆を重ね、固着させ、研ぎだす技法です。
石目は、傷が目立ちにくいことから、座卓や卓上膳などに良く使われますが、
輪島塗重箱「しろがね」では、使いやすさはもちろん、重箱の彩りとしても、伝統技法の石目を
用いました。
この輪島塗り重箱「しろがね」に、お料理をつめる、というより盛り付ける時には、
ぎゅうぎゅうに詰めなくても、底の美しい石目を見せるような気持ちでゆったりと盛り付けてみる。
そんな演出も似合います。

重箱の外側の、持ちやすいすきまの部分にも、石目を施しています。
石目以外の部分は、すべて黒塗り、呂色仕上げです。
呂色(ろいろ)とは、輪島塗の最後の工程ともいえる作業で、輪島塗の鏡面のような艶を生み出す工程です。
この輪島塗り重箱「しろがね」は、石目を意図的に銀色に施し、美しい黒塗との対比を楽しんでいただきたいと考え、工夫した、新しい重箱です。
重箱の全体的な形は、長角型。長手の皿を意識した形で、いろんなシーンで、一段でも使っていただきたいと思います。
輪島塗の重箱は、何と言っても「高価」です。お正月だけしか使わないのは、もったいない。
一年中、生活の中で使っていただきたい、のです。

輪島塗は、約600年の歴史を持つ、JAPANとも呼ばれる漆器の最高峰です。
その工程は、23工程・124以上の手数を経て作り出され、堅牢さと優美さを兼ね備えた日本の誇る伝統工芸です。
600年の歴史は、脈々と今日に受け継がれ、数多くの職人達の腕に宿っています。
この輪島塗り重箱「しろがね」も、輪島の技術と知識が作り出す、美しく実用的な重箱です。
おせち料理は、お正月三が日台所に立たないように、と作られた保存食とか。
現在のように年末年始も開いているお店もありませんでした。
では、どうして漆の重箱につめたのでしょうか?
先人はきっと、漆の抗菌効果に気づいていたのでしょう。
現在はその、漆の抗菌効果が、科学的に証明されようとしています。
先人は素晴らしい文化を残してくれたものです。

ある研究者によると、同じ物を同じように調理しても、良い器で食べれば美味しく感じるのはもちろんのこと、
消化吸収がぐんと良い、とか。
良い器で食べている人の方が、より健康になる!ということ?!
うれしいですね。
輪島塗 三段重箱(長角型) しろがね 41万円(税別)






