令和6年7月 文月
今年は梅雨入りが遅く、現在梅雨の真っただ中。
華やかに衣替え
猛烈に暑い日や、じめじめした日、雨が降り続く日など、不安定な季節ですね、部屋のクーラーをつけたり消したりしています(笑)。
夜も同じ状態で、クーラーの設定温度を社長の適温に合わせると寒くなる私は、夏用の布団を着ています。洗い替えのカバーが無かったので、新調しました!
気持ちが明るくなるように、素敵な花柄に衣替えしてみました。
あ、足が写っていました、ごめんなさいいい。
輪島の仮設住宅に入居が決定
元旦の輪島大地震から半年、私たちにも輪島の仮設住宅が割り当てられました。
仮設住宅は、輪島市の様々な場所に沢山建てられており、プレハブ型や瓦屋根の木造型、そしてゆくゆくは公設住宅として使用される恒久型などがあります。
私たちは、見晴らしがよい高台の、津波時には避難先に指定されているところのプレハブ型仮設住宅に入居することになりました。金沢のみなし仮設住宅であるアパートで、残りの仕事を済ませて、月末には引っ越しの予定です。ありがとうございます。
玄関を入るとダイニングキッチン。木目の床部分は4.5畳くらい。
銀色の床ユニットは収納ではなく、開けると床下の配線が見えます。
カーペットの部屋は、4.5畳が二つ。左手の部屋には押入れがあり、押入れのカーテンを開けると布団一式とマットレスが入っていました。今は、敷き布団一枚で寝ているので、大進化です(笑)ありがとうございます。
台所には、食器や調理器具などがありました。炊飯器もあります。
沢山の仮設住宅に、入居者の数によって沢山の備品を振り分けて配るのは、ボランティアさんが担ってくれているそうです。ありがとうございます。
掃除道具や調味料もありました(花柄の傘は私物です、30年ものです(笑))
こうした支援物資は、行政からだけでなく、さまざまな企業様からの現物支援も多数あるそうです。
沢山の皆様方の温かいご支援に、心より御礼申し上げます。
ありがとうございます。ありがとうございます。
北國新聞に「輪島40(フォーティー)」が!
北陸の代表紙・北國新聞の7月4日朝刊の1面左下「時鐘」です。輪島にある航空自衛隊輪島基地の皆さんが、休日で人数が限られていた中、一種懸命に輪島市民を助けて、お世話してくれました。私達は、当時津波警報がせていたために、高台にある自衛隊基地のグランドへ避難していました。元旦の地震発生当時を思い出し、涙がでました。ありがとうございます。
この記事を書いてくださった記者さんにも御礼を申し上げたい気持ちです。
自衛隊基地のグランドに避難中、地震発生直後に家の前で言葉を交わしてから別行動していた社長とはその後連絡が取れずにおりましたが、夜遅くに社長と合流し、一台の車でほっと一息、寝たような寝なかったような夜を過ごしました。寒かった。
隣の空き地が驚きの変化!と、輪島漆器大雅堂社屋の再建
現在は金沢市のみなし仮設住宅に仮住まいしておりますが、2月にここへ来た時には、このアパートの駐車場の隣に黒いハイカラな一軒家が建設中でした。と言っても最終仕上げという感じで、もうすぐ若いご家族が越しておいでるのだろうなー、と毎日眺めていました。
春になると、完成したらしく、2日ほど内見会がありました。うちのアパートの他の住人の方々も、私と同じように毎日眺めていたらしく、私たちが犬の散歩から帰ると、先に内見会に行ってきた奥さんが、「行って見てきたら!新しい家ってすごいよ」と教えてくれ、早速見学しました。家を建てるなんて、みじんも考えていなかった、地区何十年の家に住んでいた私達は、流行りの間取りや最新鋭の様々な設備を何にも知らなくて、初めて見る物ばかりで驚きの連続!(笑)
そして現在は、というと、黒い家の向こうと手前に、同時に2棟の新築が始まり、見る見るうちにどんどん完成に近づいているんです!すごい!
私たちの輪島の社屋は、鉄骨の建物が公費解体してもらえるかの判定が、6月まで決まらなかったので、まだ更地になる時期が未定です。
展示場を含む木造の3棟は、解体の業者さんが決定したらしく昨日連絡があり、1か月以内に解体に取り掛かる、とのことで、解体には約1か月かかるそうです。
社屋を再建したいと考えていますが、専門家に聞いたところ、「ここ5年ほどは建築費用が大変高騰しており、まだまだ上がっている。震災で仮設住宅の建設や再建の希望も多く、業者も忙しくなっていてこれから解体が進めばもっと込み合うであろう。」とのことでした。
社屋や自宅の再建は、いつになるのか。お隣の新築をうらやましく眺めています。
仮住まいの楽しみ・近くの健康ランドが大好き!!
みなし仮設住宅の近くに、温泉付き健康ランドがあります。その名は「ゆめのゆ」。サイコー!!なんです、温泉の後の冷たいビール(笑)
そしてもうひとつ、はまっているんです!ゆめのゆの、無料の観劇に!
ゆめのゆには、毎月楽しいイベントがあります。月に四回(5.10.15.20日)の抽選会(景品がいっぱい)、いろいろな歌手のステージ多数、ジャズや和太鼓のショー、なかでも超絶大好きなのは、月一回数日間の「劇団幸輝(こうき)一座」のショーです!
凛々しい男の子、愛らしい女の子を含む、劇団幸輝一座の、時代劇風や現代的な衣装での豪華歌謡ショーなんです。
温泉につかって「あーーーっっ」とさっぱりし日ごろの悶々としたさまざまを忘れ、大広間の食堂へ行くと、にぎやかな音楽が!「今日は劇団幸輝かーー!!」と嬉しくなって盛り上がります(笑)
ゆめのゆは、食事も美味しいんです。和洋中なんでもあります、インドのカレーやナンも、とても美味しい!この日はあんかけ焼きそばを注文(笑)
ショーのラストの曲はノリノリ音楽で、観客はタオルを振り回し応援します!
タオルを持ってないお客さんはどうするの?大丈夫です、ちゃんと係員が配ってくれます(笑)
この大好きな、ゆめのゆ とももうすぐお別れ。輪島に帰れば、忙しくなるし、なかなか来られません(涙)
ついに3等が出たーーーーー!!
別の日には、入管時のリストバンドをかざして回すスロットマシンで、ついに社長が、3等を当てたーー!こんなに通ったお得意様だもんね(笑)
やっぱり当たる人がいるんだなーーと感激(笑)
ぽっちゃりしていて、本当によかった
上の写真でもお気づきかと思いますが、社長も私も、金沢市での半年間の仮住まいにも慣れて、体形が緩んできていますー。社長は合氣道も休んでいますし、夏が近づくにつれて、ビールが美味しくなる(笑)
先月輪島で、震災後に関西へ避難していたおばちゃん親子に、久々に対面した時に、こう言われました。
「輪島に帰ってきて、久々に会う人は、みなやせて小さくなっていたけれど、あなたたち(社長と私)のようにぽっちゃりとして、元気で幸せそうな人がいてくれてよかった」
役に立つことがあってよかったな、と思いました(笑)
8月は、輪島での活動になります。
社屋の解体前に片付けをしなくては。電気が不通のところでは、汗だくの作業になります→少し体も軽くなれば良いな(笑)
輪島漆器大雅堂株式会社・再建の日を目指して、厳しく楽しく頑張ります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂 代表取締役