夜の9時過ぎころ、近くの海岸を散歩していました。なぜだかわかりませんが、東の空をふと見上げました。市販の打ち上げ花火がスーッと落ちてきてそれが四方に飛び散りました。そのあと、あれっ!?高度が高すぎると思い、「あれ、なに?」と近くにいた人に聞きました。火球じゃないかと言うので、ツイッターを調べたら同じ時間帯に見たという記事が載っていました。
その話でその人とすごく盛り上がったのですが、不思議なことに見えた印象が違うのです。近くにいたその人は白色の光線が伸びたあとオレンジ色に変わってパッと大きくなってスーッと消えていったというのですが、わたしは、緑色の光線が伸びたあとパッと四方に白い光が飛び散ったように見えました。
そう見えたからこそ打ち上げ花火かと思ったくらいです。見えているものが違う!?そんなことある?と自問自答していました。
以前、目に入ってくる映像は脳の中で作り上げられて認識すると聞いたことがありました。脳の経験値の違いがここに現れているのかと考えさせられました。私が認識しているものの色や形は他の人が認識しているものとは違うのかも、そして、みんな、それぞれに違うのかもと、、、、。
思考の迷宮に入りそうなのでこれはこのへんでやめておきます。夜の散歩中に空を見上げると、きれいな星空です。地上の明かりで夜空が見えにくくなりがちですが、海の波の音が聞こえるここからの空はすごくきれいで天の川や北斗七星、北極星などが見えます。
そういえば、大雅堂の商品にペティナイフ天の川というのがあります。本物の空を埋め尽くす星々にはかないませんが、なかなかきれいな仕上がりです。夜光貝の小さな大小の欠片を帯状にならべて天の川を表現しています。手のひらに乗る宇宙。検索してみてください。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 監査役
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役