極上のリラックスとは

将来のことなど考えもせず、自由を謳歌した学生時代。社会を肌で感じ、その厳しさにひたすら立ち向かった20代。責任という言葉の意味を初めて知った30代。

そして人生の半分と言われる40歳。その前半を振り返り、後半のプランを練る。そんなハーフタイムが、40代には必要なのだ。良いハーフタイムを過ごしたものだけが、後半戦を上手に戦う。
就寝前の30分、いや15分でいい。グラスを片手に、極上のハーフタイムを持ってみるのはいかがだろうか。

“ハーフタイム”は
十人十色

「極上の時間」の過ごし方は十人十色。
音楽・楽器・映画・読書などなど。お気に入りの時間の使い方を、40代は誰もが知っている。
学生の頃に聞いていた洋楽などを聞いてみると、20年も昔にタイムスリップしたような感覚に囚われる。不思議なもので昨日の食事はすぐに思い出せなくても、当時の記憶は色褪せない。
そんな回想と共に、次第に脳がリラックスしてゆく感覚、これが非常に心地よいのだ。

心地よさを促すのは
ゆっくりと嗜むこの1杯

毎晩繰り返されるこのひとときに欠かせないのが、何と言っても1杯のウイスキーだ。懐かしい記憶が脳内を駆け巡り、適度なアルコールは体中に染み渡る。ストレート、もしくはロックで、ゆっくりと頂く。数年前は考えも及ばなかった極上のひとときだ。

極上のひとときに
選びたい
極上の相棒とは何か

このひとときを存分に愉しむために、当初相棒に選んだのは「バカラ」のロックグラス。当然のことのように選んだこの高級グラスは実は現在3代目。何を隠そう2代目までの元相棒は、ものの見事に割れてしまったのだ。それから程なくしてふと、高級グラス=バカラの固定観念に疑念を抱いた。新調した瞬間に、割れるまでのカウントダウンが始まる、その意味に、だ。

・・・そして、見つけた。

一見金属のような、
鈍い銀色のロックグラス
触れて知る、その感触

銀色のロックグラスを見つけた。手に取ると、金属のような質感とは裏腹に感じる、手に馴染む温かさ。見た目の、手にずっしりと来るかのような重厚感は、あっさりと裏切られ、新鮮な驚きを感じる。

そして、軽い。

良く見ると布の目のような模様がある。少しざらざらした質感。傷がつかない配慮だろうか。持ちやすくもある。そして何より、この素材は割れることがなさそうだ。

従来のイメージと異なる
メタルでロックな
「輪島塗」

このメタルなロックグラスは、意外にも、実は熟練の職人の手による伝統工芸品だった。「輪島塗」屠蘇器や重箱に代表されるあの輪島塗、だ。
これまでは縁がなかった高価で、しかも古臭いイメージ。自分の生活に関係は無いと思っていた。
しかし、この目の前にあるロックグラス「しろがねロック」はまさに機能美も兼ね備えたクールな一品。自分の概念自体が古臭かったことを思い知らされる。

このしろがねロックが出来るには、沢山の職人が携わっているそうだ。輪島塗は、分業制で作られる。それぞれの工程のスペシャリストが、工程ごとに仕事を完成させて、リレーしていき仕上げられる。

美しいだけでなく、輪島塗特有の技法が確立されていて、堅牢で修理もしやすい工夫がなされ、メンテナンスをしながら長く愛用できる漆器を作りだしている。気に入ったものが、長く使える安心感が心強い。

「輪島塗」とは

輪島塗は23工程、その手数は124とも言われますが、すべて熟練したその道専門の職人による、分業制になっています。各工程の職人は、それぞれが「完成」したものを 次の職人にゆだね、そうして工程は進んでいきます。

伐採した木は、ひずみをとり、樹脂を抜くのに山で3年枯らし、里で1年寝かし、荒取りの後、1ケ月燻煙乾燥する。そして初めて、椀に挽く。

木のぬくもり・自然の恵みを活かし、手間をかけ、時間をかけて長い年月、共に暮らせる器に仕上げる。

どうすれば、どうなるか。
職人の指先は、わかっている。

「次の職人に、迷惑をかけられん」
手間を惜しめば、その分、手直しに手間を取られる。 そんな仕事は、できません。

見えない下地が美しいからこそ、塗りが活きる。蒔絵が活きる。
これが輪島塗の誇り。

沈金は「のみ」で塗面を彫る。
真剣、一発勝負。

職人が、手で一心に磨き上げ、生み出される輪島塗の艶。
深く、あたたかい。

職人の頭の中には、完成した姿が見えている。

多くの職人達の手を通って、輪島塗は作られています。 「塗師屋」の仕事は、多くの職人達の取次ぎをする。
誰がどの分野が得意なのか、を活かして、仕事をまわす。
お客様の思いを職人に伝え、形にする。
お客様の思いをデザインし、輪島塗にするのです。

since 1924以来
約一世紀、先人から
積み重ねてきた
輪島塗文化を守る
輪島漆器「大雅堂」

<大雅堂の歩み>

大正11年 初代若島平吉(現社長の祖父の兄)が、漆器業を始める。

大正12年 二代目若島登(現社長の祖父)が、前身である「若島屋漆器店」を開設。
当時は道路どころか交通手段も未発達、塗師屋はふろしき包みを担いで、もっぱら徒歩で全国を行商する。

このころ鉄道は、輪島まで開通しておらず、背中や両手に荷を沢山背負い、午前2時頃輪島を出発して、20kmばかり先の穴水へ歩いていき、そこから船に乗って七尾へいき、汽車に乗って金沢へ出て、北陸・信越と乗り継ぎ、翌朝東京・上野へ到着した、そうで、輪島から東京まで、30時間の旅でありました。

昭和44年 三代目若島量平(現社長の父)が、輪島漆器大雅堂(株)を設立。
三代目は、輪島で初めて、百貨店における展示会・外商販売を始める。

この頃、道路がつながり(親不知などはまだ簡単に越えられはしなかった)、車での行商ができるようになった。
そのため、今まで持ち回れなかった、輪島塗大型家具(座卓・屏風・飾り棚等)が、全国に販売されるようになった。

昭和61年 三代目が亡くなり、四代目若島終子(現社長の母)が後継する。

平成14年 現社長若島貴三夫(若島基京雄)が五代目に就任。 既存の製品に飽きたらず、積極的に新製品を開発しながら、販路拡大に努め、輪島塗の保存・継承に努める。

石川ブランド優秀新製品に認定された
大雅堂
「しろがね」錫布目

木でつくる

木は手に馴染む。
ガラス、金属、磁器、陶器、これらは皆、両手で包み込むように持つと、いつまでも冷たいものです。
木はどうでしょうか。両手で包み込むようにしばらく持っていると手の熱が木から返ってきます。温もりが感じられます。手に馴染んだのです。これは、保温性が高いことを現しています。そして、これは、保冷性も高いということでもあります。
氷が溶けるのを少しでも遅くするこの特性は、非常に大切です。

しろがね錫布目とは

石川ブランド優秀新製品に認定された大雅堂の輪島塗新製品の名称は、布目を生かし、錫(すず)を蒔いて銀色の艶を出す技法「しろがね」錫布目です。
開発の目的は、輪島塗の弱い部分を補強した商品の開発が不可欠であると考えたこと。これまでの輪島塗の工程を守りながら、錫を使った表面加工の技術をこの度開発したことにより、美しい光沢を保ちながら、傷がつきにくく目立ちにくい使いやすい輪島塗を、目指しました。


しろがね錫布目の特長

輪島塗の特徴であり、強みである「布着せ本堅地」の布着せの工程は、従来表面にひびかないよう施される壊れやすい部分の補強の為の工程ですが、「しろがね」錫布目は、布着せに使う麻布を、通常より目の粗いものに変え、布目を残しながら下地・中塗りし、錫を蒔いて、器物の表面に布目を残し、また錫の艶を出すことに成功した技法です。

「しろがね」錫布目の表面は、通常の輪島塗のロイロ仕上げの場合と比べ、傷がつきにくく、目立ちにくいので、使いやすくなったといえます。

錫(すず)を用いたのは、銀色でさびにくいからです。輪島塗で錫は、これまでも蒔絵の高上げや代用なしじに使用されてきた親しみのある材料です。

錫の艶出しの方法は、特殊な薬品や特別な機械などを使用したのではなく、職人が根気良く磨き上げる方法です。

「しろがね」錫布目の製作には、MR漆を使用しています。MR漆とは、これまでの漆とは精製の仕方が違う漆です。
漆の精製は、熱を加えながら混ぜ、粒子を分散しながら脱水しますが、混ぜる方法が三本ロールミル方式に変わったことで、漆の粒子はより細かく均一に分散できるようになりました。

精製の方法が変わったことで、漆の粒子は細かく均一になり、耐候性も上がりました。MR漆を使うことにより、輪島塗の弱点である、紫外線によるやけを、少しでも軽減させることができます。MR漆は、通常の漆より艶があり、硬化する時間が短いのですが、その分扱いにくく、価格も従来の漆より2割ほど高いです。

輪島漆器大雅堂では、このMR漆の導入にいち早く着手し、製品化に成功しています。高価な輪島塗だからこそ、大事に末永くお使いいただきたい、と願っています。

また錫は、銀のように錆びる事がなく、艶が落ちてくれば市販の磨き粉などで少し磨けば艶が戻るという、便利なところもあります。従来の輪島塗の場合は、輪島へ送り返していただき、職人が艶を上げなおす必要があります。

この「しろがね」錫布目は、これまで、痛みや傷が心配で輪島塗を敬遠されていた方にお勧めの加工技術です。

また、金属的な質感が、これまでの輪島塗をお持ちの方や、和室がないからとおっしゃる方にも、お勧め。従来の輪島塗らしい商品と比較する材料にもなりますね。

従来の輪島塗とは違った質感の「しろがね」錫布目は、洋風の空間にも似合うようにと、考えた技法です。冷たくも感じられる金属質を、布目が和らげています。また、布目のでこぼこ感が、持ちやすくもあります。

普通、グラスは手に持つものです。しかし、このグラスは手にはまるのです。
手を大きく広げてグラスに当てると、自然に閉じていく手がピタッと吸い付くようにはまります。
グラスが手にはまるのか、手がグラスにはまるのかわからない感覚。グラスと手が一体化する、絶妙な曲線で設計されています。

ロックグラス
輪島塗・しろがね錫布目

直径:8.6×高さ:7cm 1個桐箱入り
70,200円(税込)

商品詳細はコチラから >