コーヒーカップ草花蒔絵 2個1組 209,000円(税込)

コーヒーカップ草花蒔絵 2個1組 209,000円(税込)→ 特別価格 83,600円(税込)
寸法:カップ 直径8.5cm 高さ7.2cm 皿 直径16cm 厚み2.2cm
草花蒔絵は色研ぎ出し蒔絵の技法で描かれています。
色研ぎ出し蒔絵
まず、模様を漆で描いて粗い金粉を蒔き、金粉の固着の為に(通常は半透明の漆を塗りますが代わりに)色漆を塗ります。
硬化した後、先に蒔いた金を研ぎ出します。
金の上部を半分ほど研ぎ出すと、色漆の間から金が見えるようになります。
研ぎ出し蒔絵は、見る角度によって、色漆が多く見えたり、金が多く見えたりして、大変表情が豊かな蒔絵です。高度な技術が生み出す、贅沢な楽しみですね。
漆の白は、肌色に近いベージュ色
輪島塗のコーヒーカップ。
輪島塗のイメージは赤と黒でしょうか。
この赤と黒では、コーヒーの色が見えず、色を楽しむことができません。
香りだけでなく、色もお楽しみいただけるように、漆の色では大変難しい「白」を、
コーヒーカップの内側に塗仕上げました。
「白」といっても、漆はもともと茶褐色。ですから、漆の白は、肌色に近いベージュ色。
このコーヒーカップは、輪島塗の特性を生かして作られています。
その特性は、軽いこと、そして保温性の良いことです。
このコーヒーカップが、軽いのは天然木造りの輪島塗だから。
保温性が良いから熱い飲み物は熱いまま美味しく召し上がって頂けます。
また、輪島塗コーヒーカップは、手に熱くありません。輪島塗は熱を通しにくいのです。
皿は、カップのための一段下げた部分を作りませんでした。
皿単独で、お菓子やケーキをのせて使っていただけるように、と考えています。
有効に使いまわして、ふんだんに使っていただけたら、と思っています。
カップや皿だけでなく、凝った形の持ち手ももちろん、良く寝かせた輪島塗の適した天然木で、彫って、削って、丁寧に一つづつ成形しています。
陶器や金属のように、平たい板を曲げたり伸ばしたりして作っているわけではありませんので、大変手間と時間がかかります。
漆のにおいがするのでは?
輪島塗のコーヒーカップは、漆のにおいがするのでは?とご心配になるかも知れませんが、漆は塗り立ての時は、やはりにおいが強いです。
ですが、時と共にうすれ、いつかはにおいが無くなります。
昔は「ぬか」に入れておくとにおいが取れるといいました。
最近は「ぬか」が手近にないかもしれません。
お酢を薄めた水で洗って、熱くした布巾で拭いてください。
アルコールで拭いてもにおいが取れます。
しばらく風通しの良いところに置いておくだけでも効果があります。
輪島塗は万能ではない
このコーヒーカップは、陶器や磁器と違って、落としたからガチャーンと、消えてなくなることはありません。
輪島塗は修理ができますから、メンテナンスや修理をしながら「一生使える器」 です。
しかし、天然木天然漆を使って作り出される輪島塗は、万能ではありません。
あまりにも熱いコーヒーをいれれば、その熱で内側の漆が変色してしまうこともあります。
長くお使いいただくうちに、擦り傷や使い傷が目立ってくることもあります。
そんな時は、輪島へ修理に出してください。
修理後はまた、気持ちよく末永くお使い頂けます。
末永くお使いいただくために、修理は早めにご用命ください。
修理期間も短く、修理代金も安くつきます。
また、食器洗い乾燥機・電子レンジはご使用にならないでください。
漆も木も、高熱や乾燥に耐えられません。
手に優しい温度で洗い方で、洗っていただければ長持ちします。
コーヒーカップ草花蒔絵 2個1組 209,000円(税込)→ 特別価格 83,600円(税込)
寸法:カップ 直径8.5cm 高さ7.2cm 皿 直径16cm 厚み2.2cm 布箱入り
◎箱を誂えて発送します。お届けまで約2週間です。宜しくお願い申し上げます。
60%引きセール商品一覧へ戻る
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 監査役
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役