立雛 吉祥蒔絵 1,100,000円
輪島塗 立雛 吉祥蒔絵
31セール特別価格 1,100,000円→31万円(税込)
ふっくらした優しい顔立ちの、蒔絵の着物をまとった優雅な立雛・吉祥蒔絵。
なんとなく、大切な誰かに似ているような愛らしさは、皆を笑顔にすることでしょう。
立雛には、男雛・女雛それぞれに、願いを込めた日本の吉祥文様を、蒔絵で描いております。
男雛の衣装には、雲・宝尽くし・牡丹唐草蒔絵。
男雛の上半身には、よくご覧いただくと、雲が描かれています。
この雲は、「瑞雲(ずいうん)」。
瑞雲は、聖人君子が誕生する際に、空にたなびくという、縁起のいい雲のこと。
黒漆で描いた瑞雲に、金粉をまき、上品で落ち着いた印象の蒔絵に仕上げています。
瑞雲の間にちりばめられたのは、様々な宝物の宝尽くし。
宝尽くしは、財運に恵まれるという吉祥模様で、美しい金蒔絵です。
また、袴は、帯を梨子地に、他を金ぼかしにして牡丹唐草を蒔絵しました。
大輪の牡丹の花は、その美しさや香りのよさから、「富貴の象徴」として、古来より好まれてきた吉祥模様です。
唐草は、「連綿と続く」を意味し、「富貴繁栄が連綿と続く」の願いが込められています。
※写真の髪を止めている白い和紙は、j保護用ですので、飾る時には外してください。
女雛には、男雛と揃いの「瑞雲」「宝尽くし」に加えて「青海波」
女雛の着物の裾には、「青海波」が、美しく描かれています。
寄せては返す波は、連綿と止むことなく続くことから、唐草とともに「幸せが末永く続く」に通じるを意味する吉祥文様であり、優雅で美しい文様です。
女雛の衣装のポイントは、青貝を切り貼りした「桜」と、金蒔絵の「紅葉」。
通常自然界では、桜ともみじが一度に見られることはありませんが、この図は、文様として通年を表す「春秋蒔絵」といい、華やかで美しい夢の風景を表現しています。
帯には、「長寿」の願いをこめた「菊」の文様を、金蒔絵で描きました。
丸みを帯びた形状は、光の当たり具合で漆の艶がより美しく見えます。
《内裏雛(だいりびな)の右、左》
内裏雛の右、左は、よく話題に上る問題です。お宅ではどうしていらっしゃいますか?
こんなうんちくも、面白いものです。引用にてご紹介します。
内裏雛は本来、左側すなわち向かって右が男雛で、左が女雛であったが、明治の終わり頃から次第に逆になって、今日では右側すなわち向かって左が男雛、右が女雛になっている。
日本では古来、左が上位におかれ尊ばれたため、男雛が左に据えられていたのである。
昔、何でも御所を中心にして考えられた。
宮中の紫宸殿は南向きで、北を背にしている。そして「天子南面」という言葉があるように、天皇は南の方を向いている。すると、左手は東・右手は西になる。
それで、宮中の東側を護る近衛兵を「左近衛」西を護る近衛兵を「右近衛」と称し、紫宸殿の前の東側、つまり右手にある桜を「左近桜」西野向かって右の橘を「右近橘」という。
したがって御所では向かって右が東で上、向かって左が西で下位となる。
だから左大臣が上位で右大臣が下位である。こうした習わしから見ても内裏雛は、向かって右に男雛、向かって左に女雛がおかれるべきである。
ところがヨーロッパにおいては、中世ナイトの時代に、ナイトがかよわい婦女子を助けるために婦人を左手で抱え、右手で剣を握って戦ったことから、男子を向かって左、女子を向かって右とする順位が決定づけられたという。
日本ではたまたま、大正天皇・皇后が御大典のとき、東京の宮城においては洋装で立ったため、西洋礼式にならい、天皇が向かって左、皇后が向かって右に立ち、「御真影」もそれにならったため一般もそれにならい、内裏雛の飾り方にも影響した、といわれる。
「正月はなぜめでたいか暮らしの中の民俗学」岩井宏實著より
立雛に付属の敷板は、黒と赤の2色に塗り分けていますので、黒でも赤でも、お好きなようにお使いください。
立雛をしまった後は、兜や五月人形を飾る時にも、その他香炉や花器を飾る時にも、ご自由に使い回して、存分にお使い下さい。
輪島塗の立雛は、段飾りのような大きさからくる迫力や、こまごまとした小物や人形を沢山飾る楽しみは有りませんが、漆の艶や蒔絵をゆっくり眺めて頂く、贅沢な楽しみがあります。
輪島塗 立雛 吉祥蒔絵
31セール特別価格 1,100,000円→31万円(税込)
寸法:男雛 高さ22.5 幅18cm 女雛 高さ21.5 幅8.5cm
敷板 幅36 奥行22.5 厚み18 cm
発送まで約1週間です
ご注文を賜りましたら、約1週間で発送させて頂きます。
末永くご愛用頂けますように、誠心誠意ご用意させて頂きます。
お届けまで、しばらくお時間を頂戴いたします。宜しくお願い申し上げます。
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☆31セール該当商品は下の通りです!お見逃しなく!
①立雛 吉祥蒔絵 1,100,000円→31万円(税込)1点限り
②兜 龍虎蒔絵 1,100,000円→31万円(税込)1点限り
③金魚蒔絵の棗と飾台のセット 913,000円→31万円(税込)1組限り
④草花蒔絵のカップと誰ヶ袖膳セット 1001,000円→31万円(税込)1組限り
⑤酒器・草花蒔絵 1,100,000円→31万円(税込)1点限り
☆小漆額はどれでも 1点31,000円(税込)
◎優雅な草花蒔絵 4種類各1点限り
◎愛らしい和わらべ蒔絵 4種類各2点限り
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 監査役
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役