芸術の秋、輪島漆芸美術館で人間国宝のお話を聞きました

2022/10/03 (月)

山岸一男の世界 図録の表紙の一部です

どこからともなく、甘いそしてさわやかな香りがするなーー、と思っていましたら、会社の庭の金木犀が、オレンジ色の細かい花を咲かせていました。秋です。

暑い夏が過ぎて、いつの間にか、季節は芸術の秋。

日本唯一の漆芸専門の美術館であります「石川県輪島漆芸美術館」では、特別展・彫りを彩る 人間国宝 山岸一男の世界 が11月6日まで御覧頂けます。

その関連事業として、山岸先生と、審査委員や解説をされている寺尾氏の対談があり、拝聴してきました。

山岸一男先生は、沈金の修業をしながら、関連する象嵌の技法や、らでんの技法も修められ、素晴らしい作品の数々を制作してこられました。

通常は、象嵌は象嵌、螺鈿は螺鈿のそれぞれの確立した分野ですが、このすべての技術を一緒に作品に込められることが、とても素晴らしいそうです。

作品は大変緻密で、繊細で、ガラス越しではちょっとわからないような創意工夫が施されているそうです。

専門家の開設を聞きながら作品を見ると、いままでわからなかった、見えなかった世界が見えるような気がしました。

素晴らしいなーーと感動しながら、ふと、「あれ、私も芸術に触れる仕事をしている!」とじんときました。

芸術の秋。いつもの生活と、何か違う世界を見に行きませんか?

石川県輪島漆芸美術館のHPはこちら
https://www.city.wajima.ishikawa.jp/art/home.html