飾皿(尺2)鷲沈金 660,000円(税込)

鳥の王者「鷲」
天空高く飛び立ち、雄々しく獲物を捕らえる鷲(わし)は、威厳と飛翔のシンボルとされ、吉祥の鳥といわれます。
鷲は、たくましさと優美さを兼ね備えたその姿から「鳥の王者」とされ、縁起の良い文様として、古くから好まれ用いられてきました。
また、鷲の尾羽は、矢羽根として最高のものとされていました。
飾皿:鷲沈金は、急流を見下ろす、ごつごつした岩場で、睨みをきかせる勇壮な鷲の姿を、沈金の様々な技法で表現しています。
赤い蔦は、つるが長く伸びる事から、良いことが連綿と続くことを意味する吉祥模様です。
鷲の体は、通常の沈金とは違って、少し暗く見えます。
これは、ぐっと落ち着いた雰囲気を表現するために、金の色味をおさえ、いぶしたような風合いに仕上げているからです。大変凝った演出です。
沈金は、一発勝負!
沈金は、長い月日をかけ輪島塗として完成した器物の塗面に鋭利なのみをあて、彫りを入れる作業ですので、失敗するわけにはいきません。一発勝負の作業です。
培われた確かな技があればこそ、また各工程の職人への信頼があればこそ、思い切ったのみさばきが可能になります。
沈金(ちんきん)とは
のみで漆の塗面を彫り込み、金銀の箔や粉を埋める技法です。
この沈金は、漆の塗厚が十分でなければ深彫りできず生かされません。
漆の肌に刃先で彫り込んだ繊細な線画で、自在な加飾ができる沈金は、しっかりした下地にささえられた厚みのある上塗りの、輪島ならではの加飾の技です。
細部の質感の違いを表現するために、部分的の彫り方を替え、色の付け方を工夫した鷲沈金。迫力のある爪の部分。
鷲の柔らかな羽根の質感を鋭利なノミで彫ることで表現し、金や黒で色分けしてより実物に近いように仕上げています。
尾羽がふわりと重なる様を、金と黒の彫り分けでくっきりと表現、細部にわたり手の込んだ細工の、力作です。
柔らかい羽毛は、職人の腕の見せ所
ふわりとした羽毛が重なる部分は、大変立体的です。
機械で彫るように均一な彫りではなく、強弱があり、羽根の角度により違えて彫り分け、陰影をつける、大変手の込んだ職人の技があふれています。
飾皿の曲面に添って、まるで筆で描いたように強弱をつけた彫りを施す。
職人の圧巻の技をご堪能頂きたい逸品です。
皿立は、桐箱の中に同梱します
↑この飾皿と同じく、桐箱の中に、飾り皿と一緒に皿立も入ります。
裏面中央の部分は平らですので、名入れも可能です。
お気軽にお問い合わせ下さい。
輪島塗 飾皿(尺2) 鷲沈金 660,000円(税込)
寸法:直径36.4 厚み4.5cm 桐箱入り・皿立付き
この商品についての御問合せは以下のフォームをご利用ください
在庫状況・納期など、ご不明な点は何なりとお気軽にお問い合わせくださいませ。
フォーム送信後に自動返信メールが送られますのでご確認ください。
※写真の付属皿立は、輪島塗ではなく、天然木・ラッカー塗装(日本製)、組み立て式です。
※海外の方への贈り物の場合は、英語のガイドブックをお付けします。
輪島漆器商工業協同組合から出されたもので、輪島塗についてが詳しく説明されています。
お気軽にお申し付けください。
「輪島塗を支える職人の技と心意気」はこちら
輪島塗は、多くの工程ごとに専門の職人が腕を振るい作り上げられています。
輪島漆器大雅堂の輪島塗製作は、沢山の職人とその心意気に支えられています。
漆器みがき布、あります。
柔らかく拭きやすい、洗って何度でもお使い頂ける漆器専用布です。
大切な輪島塗のお手入れに、毎日のお掃除に、大変重宝です。
贈答品・記念品・御祝い・手土産などに、輪島塗の飾皿を。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 監査役
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役