飾小槌 鶴亀蒔絵 1,078,000円(税込)
飾小槌 鶴亀蒔絵 1,078,000円(税込)→ 特別価格 431,200円(税込)
寸法:縦20.5cm 横11.3cm 厚み8cm 桐箱入り
振れば、願ったものが出てくる打ち出の小槌。あやかりたいですね~
輪島塗で小槌を作りました。天然木製です。
鶴は千年、亀は万年
美しい鶴蒔絵に、亀甲紋様を描いて、長寿と吉祥を願う鶴亀蒔絵を施しました。
鶴の下地(朱に見えるぶぶん)は、朱金。
色研ぎ出しの蒔絵技法で、贅沢に美しく彩色しています。
色研ぎ出し蒔絵
まず、模様を漆で描いて粗い金粉を蒔き、金粉の固着の為に(通常は半透明の漆を塗りますが代わりに)色漆を塗ります。
硬化した後、先に蒔いた金を研ぎ出します。
金の上部を半分ほど研ぎ出すと、色漆の間から金が見えるようになります。
研ぎ出し蒔絵は、見る角度によって、色漆が多く見えたり、金が多く見えたりして、大変表情が豊かな蒔絵です。高度な技術が生み出す、贅沢な楽しみですね。
鶴蒔絵は、羽根を一枚づつ盛り上げた高蒔絵です。
金にもさまざまな色味や粒の大きさがあり、場所ごとに使い分けて、立体感のある豪華な蔓を描きました。
鶴は「瑞鳥]
古来、大陸では鶴は「千年生きる」とされ、瑞鳥(ずいちょう)として尊ばれてきました。
瑞鳥は、御目出度い鳥・おめでたい事がおこる前触れに現れる鳥、御目出度いことを運んでくる鳥、の意です。
それは、仙人に由来し、日本では七福神の一人に数えられる福禄寿(ふくろくじゅ・福と禄:財と寿:長寿を授ける神)は、つねに鶴を従えています。
鶴の意匠は「万年生きる」といわれる亀と共に長寿の象徴として喜ばれています。
立ち姿・飛び交う姿ともに美しい、純白の羽毛を持つ鶴は、瑞祥の鳥として現在でも好んで用いられ続ける、吉祥模様です。
亀甲紋様は、機械で描いたような正確な線が、大変美しいです。
亀甲と亀甲の間の黒い線は、金に塗って黒い線を上から書いたのではなく、細い隙間を残して亀甲を書いてあります。
細い細い蒔絵専用の筆を使い、熟練の職人が、一つ一つ根気よく描きました。
機械では簡単な直線ですが、柔らかくしなる蒔絵筆で、粘度の高い漆で描くことは、大変、難しい技術です。
金色の雲霞の部分は、梨子地です。
梨子地(なしじ)とは
梨子地とは、粗い金粉を塗面に蒔いて漆を塗り込んで研ぎ、
磨き上げる技法です。
塗面の上に金をぱらぱらと蒔いて硬化させると、金粉が、立ったり寝たりしています。
その上に漆を塗り重ねて、平らにします。
その後、金色をとぎだします。
研ぎ出された金粉は、あっちを向いたりこっちを向いたりしたまま硬化しているので、光の当たり具合によって、きらきらと美しく輝きます。
梨の実の細かい斑点の風合いが、名前の由来です。
小槌の側面も梨子地仕上げを施し、丸い部分は、銀・金・梨子地の三重丸です。
大変豪華な仕上げです。
輝く金色は、金運を招くとか。
大黒様が携えていることから、富をもたらす象徴・福を招く宝物とされる「打ち出の小槌」にあやかって、幸福を振り出したいものです。
裏面は、朱金の無地です。
持ち手の亀甲紋様や雲霞は、裏面にも施されています。
小槌の裏面も丸い形ですので、飾る時は、座布団や袱紗の上に飾ると、安定が良くおすすめです。
飾小槌 鶴亀蒔絵 1,078,000円(税込)→ 特別価格 431,200円(税込)
寸法:縦20.5cm 横11.3cm 厚み8cm 桐箱入り
◎箱を誂えて発送します。お届けまで約2週間です。宜しくお願い申し上げます。
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若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 監査役
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役