


棗(なつめ)は、茶道に使われる茶入れです。
季節や催しに合わせて、さまざまな意匠の棗(なつめ)が使われ、
心を和ませてくれます。
何かと慌ただしい生活の中で、
お好きな棗(なつめ)で、心安らぐ至福のひと時、
そんなゆったりした時間は、心の栄養剤です。
外国のお客様には、この棗(なつめ)を、部屋の飾りや
小物入れ・アクセサリーケースとして
お使いになられる方がいらっしゃるとか。
そんな自由な発想でお楽しみいただくのも
また、良し。

本阿弥光悦は、日本のダ・ヴィンチとも称される、江戸時代初期の芸術家。
その硯箱の名品・舟橋を、棗にうつして製作しました。
本阿弥光悦の斬新なデザインには、
橋に鉛を使用するという独自の手法と、
舟橋を題材にした和歌がちらされるという趣向が凝らされていました。

この棗(なつめ)舟橋蒔絵もそれにならい、
棗の甲に大きく鉛板を配し、高蒔絵や貝をふんだんに使って
船を描き、和歌を散らしました。
和歌は、
「東路の佐野の舟橋かけてのみ 思ひわたるを知る人のなき」
大変重厚な存在感のある棗です。

取扱いは簡単です。
棗(なつめ)のお手入れは、柔らかい布で拭いてください。
水洗い・水拭きも、もちろん大丈夫です。
輪島塗が一番苦手なのは、紫外線です。
紫外線にあたり続けると、漆は変質し、劣化します。
直射日光のあたる場所には長くおかないでくださいね。
長い間仕舞われる場合は、乾燥が苦手ですので、
部屋の乾燥しにくい、低い場所に、保管してください。

大切にお使いいただいている棗(なつめ)でも、
長い年月ご愛用いただくうち、使い傷はどうしてもついてしまいます。
使いなじんできただけに、修理して使い続けたいものです。
そんな時は、お気軽に修理のご相談を。
傷に応じて、御見積のうえ修理致します。
棗(なつめ)が、塗り直してしまうほどになった場合は、
その際に思い切ってリフォームという方法もあります。
棗(なつめ)の、模様を変えたり、色を変えたり、いかようにもできます。
また新たな気持ちで、お使いいただけます。
お気軽にご相談くださいませ。
平棗(なつめ)舟橋蒔絵 2寸6分 441,000円








